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kintoneで部分一致検索ができない理由と3つの解決方法

2026-07-21公開・2026-07-22更新 / カテゴリ: 検索・絞り込み / 執筆: bst 開発チーム

「見積番号の一部で検索したのに、0件と表示される」「データは確かにあるのに、検索に出てこない」——kintoneを使い始めた方が最初につまずくのが、この検索の挙動です。

電話でお客様を待たせながら番号の断片を打ち込み、0件の画面を前に冷や汗をかく。多くの現場で毎日起きている光景です。私たちはkintoneプラグインの開発元として、この「出てこない」の相談を数多く受けてきました。本記事は2026年7月時点の仕様に基づいて、原因と解決策を整理します。

あるはずのレコードが出てこないのは、不具合でも操作ミスでもありません。
kintoneの検索が「前方一致」で動く、仕様の問題です。この記事では、原因の正確な理解 → 標準機能でできる回避策 → 根本的に解決する3つの方法、の順で解説します。
この記事で分かること
  • kintoneの検索で部分一致ができない技術的な理由(前方一致の仕組み)
  • 標準機能でできる検索の工夫と、できないことの境界線
  • 解決方法3つ(運用の工夫・JavaScript自作・プラグイン)の費用と工数の比較
  • それぞれのメリット・デメリットと、導入前に確認すべき注意点
  • 現場での活用イメージと、よくある質問への回答
先に結論:kintoneの絞り込みは原則「前方一致」で、単語の途中の文字では検索できません。解決方法は、次の3つです。
①データ側を検索に合わせる(運用の工夫)命名規則の統一や検索用フィールドの追加。無料ですが、既存データの修正と運用の徹底が必要です。
②JavaScriptで検索バーを自作するライセンス費用は不要。ただし開発と、kintone更新のたびの保守が自社の負担になります。
③部分一致検索プラグインを使う有料(年額)ですが、ノーコード・約2分で導入でき、Googleのように「含む文字」で検索できるようになります。

検索は全員が毎日使う機能です。番号や型番の断片で探す業務が日常にあるなら、総コストではプラグインが最も安くつくケースが多い——これが本記事の結論です。理由を順に説明します。

kintoneで部分一致検索ができない理由|標準機能でできること・できないこと

原因:kintoneの検索は「単語の先頭」からしか一致しない

kintoneの一覧画面の絞り込みで「〜を含む」条件を指定しても、内部の検索は単語の先頭からの一致(前方一致)を基本に動作します。

たとえば「EST-2026-0142」という見積番号なら、「EST」や「2026」のように区切りの直後から始まる文字では見つかります。しかし「142」のような単語の途中の文字は、検索の起点にならないためヒットしません。

覚えている断片が、ちょうど区切り位置から始まっているとは限らない——ここが実務でつまずく理由です。実際に下のデモで確かめてみてください。

触って比較同じ検索語で、結果はここまで変わる
検索語:探しているレコード: EST-2026-0142
✕ kintone標準の絞り込み(前方一致)BEFORE
EST-2026-0142
▼ bstプラグインを入れると
○ bst 部分一致検索プラグインAFTER
EST-2026-0142
※標準の検索は「区切り(ハイフン等)の直後」からは一致しますが、「142」のような単語の途中からは一致しません。

これはkintoneが検索を高速に返すための索引(インデックス)の作り方に由来する挙動で、ユーザー側の設定で変えることはできません。「あるはずなのに出ない」と感じたら、まず前方一致を疑ってください。

標準機能でできること(まずは無料でここまで)

標準機能にも、検索のストレスを減らす道具はあります。お金をかける前に、まずここまで試すのが正しい順番です。

標準機能ではできないこと

部分一致検索を実現する3つの解決方法【比較】

方法1:データ側を検索に合わせる(代替方法・無料)

検索の仕様が変えられないなら、データを仕様に合わせる方法があります。具体的には次の2つです。

1つめは命名規則の統一です。番号をハイフンで区切って登録すれば、区切りの直後は検索の起点になります。2つめは検索用フィールドの追加です。「よみがな」や「検索キーワード」フィールドを設け、探されそうな断片をあらかじめ入れておきます。

メリットは費用ゼロ。デメリットは、覚えている断片が区切りから始まるとは限らないこと、既存データの一括修正が必要なこと、そして入力運用の徹底を全員に求め続けることです。データが増えるほど、この方法の維持コストは上がっていきます。

方法2:JavaScriptで検索バーを自作する(無料〜外注10万円台)

kintoneはJavaScriptカスタマイズを公式にサポートしており、検索バーを自作することもできます。一覧画面のイベント(app.record.index.show)で検索窓を設置し、REST API(/k/v1/records)のクエリを組み立てて結果を表示する実装が一般的です。

メリットは、ライセンス費用が不要で、自社の要件に完全に合わせられることです。

デメリットと注意点は3つあります。まず、部分一致をAPIで実現するには工夫が必要で、対象フィールドの型ごとの処理・全角半角の正規化・複数語のAND検索まで作り込むと開発は2〜5人日が目安になります。次に、kintoneのアップデートのたびに動作確認と修正が必要です。最後に、作った人が異動すると誰も触れなくなる属人化のリスクです。

方法3:部分一致検索プラグインを使う(ノーコード・2分)

プラグインは、kintoneに機能を追加する公式の仕組みです。導入手順は次の5ステップだけです。

  1. プラグインのZIPファイルを入手する(試用版で構いません)
  2. kintoneシステム管理 →「プラグイン」→「読み込む」でZIPを登録する
  3. 対象アプリの設定 →「プラグイン」→「追加」で有効化する
  4. 設定画面で、検索対象にしたいフィールドにチェックを付ける
  5. 「アプリを更新」して、一覧画面の検索バーを確認する

bstの部分一致検索プラグインの場合、できるようになることは3つです。

①含む文字でヒット単語の途中でも末尾でも見つかります。全角半角・大文字小文字の違いも吸収します。
②スペース区切りのAND検索「九州 2026」のように、記憶の断片を並べて絞り込めます。
③フィールドを横断して一度に検索サブテーブルの中身や添付ファイル名まで対象にできます。検索範囲は「表示中の一覧内」と「アプリ全件」を切り替えられます。

メリットは導入の速さと、保守を提供者に任せられること。デメリットは年額費用(例: ¥19,800/年)がかかることです。検索処理はブラウザ内で完結し、業務データが外部に送信されることはありません。

比較項目①運用の工夫②JavaScript自作③プラグイン
「142」で EST-2026-0142△(区切り次第)◎(実装次第)◎ ヒットする
初期費用0円(修正作業は必要)0円〜(外注10万円台〜)0円(試用30日)
継続費用運用徹底の負荷保守工数(更新のたび)年額ライセンス
導入までの時間数日〜(データ修正)数日〜数週間約2分
複数フィールド横断×実装次第
属人化リスク中(運用ルール)

導入前の注意点として、プラグインを選ぶ際は次の4点を確認してください。

  1. 検索対象の範囲:サブテーブルや添付ファイル名まで対象にできるか
  2. 検索範囲の切り替え:「一覧内」と「全件」を使い分けられるか(大量データで効きます)
  3. 外部通信の有無:業務データが外部サーバーへ送られない設計か
  4. 権限の扱い:kintoneのアクセス権に準拠し、閲覧権限のないレコードが見えないこと

社内稟議・情報システム部門への説明ポイント

有料プラグインの導入には、社内の承認が必要な組織も多いはずです。説明は次の3点を押さえると通りやすくなります。

費用対効果「検索にかかる時間 × 回数 × 人数」で試算します。1人1日10回・1回30秒の短縮でも、10人の組織なら月に約17時間分。年額費用との比較は明快です。
セキュリティ業務データの外部送信がないこと、kintoneのアクセス権にそのまま準拠することの2点を、提供元の仕様説明で確認して稟議に添付します。
やめられるか解約・削除してもkintone上のデータには一切影響しない(追加した検索機能が外れるだけ)ことを確認しておくと、導入の心理的ハードルが下がります。

活用イメージとよくある質問

現場での活用イメージ

部分一致検索がよく使われる典型的な場面を3つ紹介します(特定の導入企業の事例ではなく、想定される代表的な活用パターンです)。

よくある質問

検索できるのは、どのフィールドですか?

部分一致検索プラグインでは、文字列・数値・日付・選択肢・リンクなどの主要フィールドに加え、サブテーブルの中身や添付ファイル名まで検索対象に指定できます。対象は設定画面のチェックで選べます。

権限のないレコードまで見えてしまいませんか?

見えません。検索はkintoneのAPIを通じて行われるため、そのユーザーが閲覧権限を持つレコードだけがヒットします。kintone本体のアクセス権がそのまま適用されます。

レコード件数が多くても使えますか?

検索範囲を「表示中の一覧内」と「アプリ全件」から選べます。普段は絞り込んだ一覧内を検索する運用にすると、大量データのアプリでも快適に使えます。

全角・半角や大文字・小文字の違いは吸収されますか?

されます。「est」と入力してもESTを含むレコードがヒットします。入力のゆらぎを利用者に意識させないための機能です。

無料で試せますか?

30日間の無料試用版があります。メールアドレスの登録も不要で、ZIPをダウンロードしてkintoneに読み込むだけで全機能を試せます。

まとめ:検索の1秒は、チーム全体では大きな時間になる

この課題を最も簡単に解決する方法
bstの部分一致検索プラグインは、この記事で挙げた選定ポイントを満たすように作られています——設定はチェックを付けるだけ(約2分)、サブテーブル・添付ファイル名まで対象化、kintoneの権限に完全準拠、業務データの外部送信なし。30日間・登録不要で試せます。製品ページには実際に文字を打って試せるデモがありますので、まずは「あるはずなのに出ない」のもどかしさが消える感覚を体験してみてください。
部分一致検索プラグインを見る →

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