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kintoneのドロップダウンを連動させる方法3選

2026-07-22公開 / カテゴリ: 入力支援・選択肢 / 執筆: bst 開発チーム

「大分類で『パソコン』を選んだら、小分類には『ノートPC』『デスクトップPC』だけを出したい」——kintoneでアプリを作り込むと、必ず一度は欲しくなるのが、この連動ドロップダウン(絞り込み選択)です。

しかし実際に設定画面を探しても、それらしい項目は見つかりません。私たちはkintoneプラグインの開発元として、この「連動できない」相談を数多く受けてきました。本記事は2026年7月時点の仕様に基づいて、できない理由と3つの解決方法を整理します。

kintoneの標準機能に、ドロップダウン同士を連動させる仕組みはありません。
選択肢は、何を選んでも常に全件表示されます。この記事では、標準機能でできる工夫 → JavaScriptで実現する方法 → プラグインという選択肢、の順で解説します。
この記事で分かること
  • kintoneで連動ドロップダウンが作れない理由と、誤選択が起きる構造
  • 標準機能でできる選択肢の工夫と、できないことの境界線
  • 解決方法3つ(選択肢設計の工夫・JavaScript自作・プラグイン)の費用と工数の比較
  • それぞれのメリット・デメリットと、導入前に確認すべき注意点
  • 誤選択を減らす選択肢設計のコツと、よくある質問への回答
先に結論:ドロップダウンの選択肢を、別のフィールドの値に応じて絞り込むことは標準機能ではできません。解決方法は、次の3つです。
①選択肢の設計と運用で工夫する選択肢名に大分類を含める、ルックアップを活用するなど。無料ですが、根本解決にはなりません。
②JavaScriptで出し分けを自作するライセンス費用は不要。ただし選択肢そのものはJSで書き換えられないため、フィールドを複数用意して切り替える大がかりな作りになります。
③選択肢絞り込みプラグインを使う有料(年額)ですが、GUIの設定だけで親子の連動が完成します。3段階以上の多段にも対応します。

選択肢が多いアプリほど、誤選択とその手戻りは静かに積み上がります。分類のある入力が日常業務にあるなら、総コストではプラグインが最も安くつくケースが多い——これが本記事の結論です。理由を順に説明します。

kintoneでドロップダウンが連動できない理由|標準機能でできること・できないこと

原因:選択肢は「固定リスト」として定義される

kintoneのドロップダウン(選択肢フィールド)は、アプリ設定時に決めた選択肢のリストをそのまま表示する仕組みです。入力画面で他のフィールドが何を選ばれているかは、選択肢の表示に影響しません。

その結果、大分類・小分類のような階層のあるデータでは、小分類の欄に全分類の選択肢がずらりと並ぶことになります。下のデモで、その差を体感してみてください。

触って比較大分類を選ぶと、小分類はどうなる?(両方が同時に反応します)
大分類:
✕ kintone標準(連動なし)BEFORE
▼ bstプラグインを入れると
○ bst 選択肢絞り込みプラグインAFTER

9件から探すのと、3件から選ぶのとでは、選ぶ速さもミスの起きやすさもまるで違います。しかも実務の選択肢は9件では済みません。商品分類や勘定科目なら、数十件から探すことになります。

標準機能でできること(まずは無料でここまで)

標準機能ではできないこと

連動とは、便利機能ではなく「選択肢を減らす仕組み」。
選ばせない工夫が、誤選択と手戻りを根元から断ちます。

連動ドロップダウンを実現する3つの方法【比較】

方法1:選択肢の設計と運用で工夫する(代替方法・無料)

連動そのものは諦め、誤選択を減らす方向の工夫です。前述の命名規則(「PC/ノート」方式)が代表で、今日から無料でできます。

メリットは費用ゼロと導入の速さ。デメリットは、選択肢の件数自体は減らないため、リストが長くなるほど効果が薄れることです。また命名規則の徹底は運用に依存し、矛盾した組み合わせの入力も防げません。

方法2:JavaScriptで出し分けを自作する(無料〜外注)

kintoneはJavaScriptカスタマイズを公式にサポートしています。ただし連動ドロップダウンの自作には、知っておくべき制約があります。選択肢フィールドの中身(選択肢リスト)は、JavaScriptから書き換えられないのです(画面の内部構造を直接操作する方法はサポート外で、アップデートで壊れるリスクがあります)。

そのため公式APIの範囲で実現するには、「小分類フィールドを大分類の数だけ用意し、changeイベントと表示切り替えAPI(setFieldShown)で出し分ける」という作りになります。大分類が「パソコン」なら「小分類(パソコン用)」フィールドだけを表示する、という方式です。

メリットはライセンス費用が不要なこと。デメリットと注意点は3つあります。

  1. フィールド数が分類の数だけ増える:集計・一覧・CSV出力もフィールドごとに分かれ、後工程が複雑になります。
  2. 開発と保守の負担:分類の追加・変更のたびにフィールドとコードの両方をメンテナンスすることになります。
  3. 属人化:作った人が異動すると、仕組み全体がブラックボックス化しがちです。

方法3:選択肢絞り込みプラグインを使う(ノーコード・GUI設定)

プラグインは、kintoneに機能を追加する公式の仕組みです。導入手順は次の5ステップだけです。

  1. プラグインのZIPファイルを入手する(試用版で構いません)
  2. kintoneシステム管理 →「プラグイン」→「読み込む」でZIPを登録する
  3. 対象アプリの設定 →「プラグイン」→「追加」で有効化する
  4. 設定画面で親フィールドと子フィールドを選び、親の選択肢ごとに表示する子の選択肢をチェックする
  5. 「アプリを更新」して、入力画面で連動を確認する

bstの選択肢絞り込みプラグインの場合、できるようになることは3つです。

①親子の連動大分類を選ぶと、小分類には対応する選択肢だけが表示されます。矛盾した組み合わせは選べなくなります。
②3段階以上の多段連動大分類→中分類→小分類のような階層にも対応。マスタの階層をそのまま入力画面に持ち込めます。
③フィールドは1つのまま出し分け方式と違いフィールドを増やさないので、集計も一覧もCSVもこれまで通りです。

メリットは導入の速さと、データ構造を変えずに済むこと。デメリットは年額費用(例: ¥19,800/年)がかかることです。絞り込みの処理はブラウザ内で完結し、業務データが外部に送信されることはありません。

比較項目①選択肢設計の工夫②JavaScript自作③プラグイン
連動の実現度×(探しやすくなるのみ)△(出し分けで擬似的に)
矛盾入力の防止×△(実装次第)
初期費用0円0円〜(外注は10万円台〜)0円(試用30日)
継続費用運用徹底の負荷保守工数(分類変更のたび)年額ライセンス
フィールド数への影響なし分類の数だけ増加なし
多段(3段以上)×実装が急激に複雑化
属人化リスク中(命名ルール)

導入前の注意点として、連動系プラグインを選ぶ際は次の4点を確認してください。

  1. 多段対応:2段だけでなく、3段以上の階層に対応できるか(業務の分類は育ちます)
  2. 設定のしやすさ:対応表をGUIで設定できるか。ファイルやコードでの管理は引き継ぎの負債になります
  3. データの扱い:フィールドや保存済みデータに手を加えない設計か。外したら元に戻れるか
  4. 外部通信の有無:業務データが外部サーバーへ送られない設計か(情報システム部門の審査ポイントです)

誤選択を減らす選択肢設計の3つのコツ(業務改善の視点)

どの方法を選ぶにしても、選択肢そのものの設計が悪いと効果は半減します。コツは3つです。

大分類は7±2件に収める人が一目で把握できる分類数には限界があります。大分類が10件を超えたら、階層の切り方を見直すサインです。
「その他」を放置しない「その他」に3割も入るなら分類が実務に合っていません。定期的に中身を見て、新しい分類に昇格させます。
分類の言葉は現場の言葉で管理側の用語ではなく、入力する人が普段使う言葉を選択肢名にします。迷いが減れば、入力は速くなります。

社内稟議・情報システム部門への説明ポイント

有料プラグインの導入に承認が必要な場合は、次の3点で説明すると通りやすくなります。

費用対効果「誤選択1件の手戻り(気づく→確認→修正)を10分」として、発生頻度×人数で試算します。週5件なら月に約3.5時間分。集計のやり直しまで含めれば、実際の損失はさらに大きくなります。
セキュリティ業務データの外部送信がないことを、提供元の仕様説明で確認して稟議に添付します。
やめられるか解約・削除しても選択肢の表示が元に戻るだけで、フィールドやデータには影響しないことを確認しておきます。

活用イメージとよくある質問

現場での活用イメージ

選択肢の連動がよく使われる典型的な場面を3つ紹介します(特定の導入企業の事例ではなく、想定される代表的な活用パターンです)。自社の分類に近いものがあれば、試用版で同じ階層を再現してみてください。

よくある質問

何段階まで連動できますか?

bstの選択肢絞り込みプラグインは、大分類→中分類→小分類のような3段階以上の多段連動に対応しています。段数の設計は設定画面のGUIで行えます。

連動のルールはどうやって設定しますか?

設定画面で「親の選択肢ごとに、子に表示する選択肢」をチェックで選ぶだけです。コードや対応表ファイルの作成は不要です。

既存のレコードやデータに影響はありませんか?

ありません。プラグインが制御するのは入力画面での選択肢の表示だけで、フィールドや保存済みデータの構造には手を加えません。プラグインを外せば元の表示に戻ります。

業務データが外部に送信されませんか?

送信されません。絞り込みの処理はすべてブラウザ内で完結します。年額プランのライセンス確認で送信されるのは「kintoneドメイン名」のみです。

無料で試せますか?

30日間の無料試用版があります。メールアドレスの登録も不要で、ZIPをダウンロードしてkintoneに読み込むだけで全機能を試せます。

まとめ:正しく選べる仕組みは、正しいデータの入り口になる

この課題を最も簡単に解決する方法
bstの選択肢絞り込みプラグインは、この記事で挙げた選定ポイントを満たすように作られています——GUIだけで親子の対応を設定、3段階以上の多段連動、フィールドは増やさずデータ構造もそのまま、業務データの外部送信なし。30日間・登録不要で試せます。製品ページには実際に選択肢が絞り込まれる様子を操作できるデモがありますので、まずは触ってみてください。
選択肢絞り込みプラグインを見る →

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