kintoneの一覧印刷プラグインの選び方|設定なしですぐ使える1本
「kintoneの一覧を印刷したいだけなのに、プラグインを調べると帳票ツールばかり出てくる」——一覧印刷の方法を探している方から、よく聞く声です。
請求書を作りたいわけではない。いま見ている一覧を、そのまま紙にしたいだけ。この目的に、テンプレートを設計する帳票ツールは大がかりすぎます。私たちはkintoneプラグインの開発元として、一覧印刷に特化したプラグインを提供しています。本記事は2026年10月時点の情報に基づいて、一覧印刷プラグインの選び方を整理します。
見るべき点は、入れたその日から迷わず使えるかどうか。この記事では、帳票プラグインとの違い → 選ぶときの5つのポイント → 実際の使い方、の順で解説します。
- 一覧印刷プラグインと帳票プラグインの違い
- 一覧印刷プラグインを選ぶときに確認したい5つのポイント
- 導入したその日から使える、bstの一覧印刷プラグインの使い方
- 棚卸し・会議資料など、現場での使いどころ
- 向いていないケースと、料金・無料試用について
なお、そもそもなぜブラウザの印刷では崩れるのか、Excelで整形する方法やJavaScriptで自作する方法と比べたい方は、kintoneの一覧を印刷する方法3選で詳しく解説しています。
一覧印刷プラグインとは|帳票プラグインとの違い
kintoneの印刷に関するプラグインは、大きく2種類に分かれます。目的が違うので、まずどちらが必要なのかを切り分けます。
| 一覧印刷プラグイン | 帳票プラグイン | |
|---|---|---|
| 印刷するもの | 一覧(表)をそのまま | レコード1件ごとの書類(請求書・見積書など) |
| レイアウト | 一覧の列をそのまま並べる | テンプレートを自由に設計する |
| 導入の手間 | 追加してすぐ使える製品が多い | テンプレートの設計が必要 |
| 向いている用途 | 棚卸し表、会議の配布資料、点検リスト | 請求書、見積書、納品書、申請書 |
| 価格の傾向 | 単機能のぶん手頃 | 高機能のぶん高めの製品が多い |
「一覧の内容を紙で配りたい・持ち歩きたい」なら一覧印刷、「1件ずつ決まった様式の書類を出したい」なら帳票、と考えると迷いません。両方が必要な組織では、用途ごとに別の製品を使い分けるのが一般的です。
一覧を印刷したいだけの場面で帳票プラグインを選ぶと、最初にテンプレートを作る作業が発生し、列を1つ変えるたびにテンプレートを直すことになります。目的に対して道具が大きすぎる状態です。
一覧印刷プラグインを選ぶときの5つのポイント
一覧印刷プラグインを比べるときは、機能の多さより「現場の人が説明なしで使えるか」を基準にします。確認したい点は5つです。
この5つは、試用版があれば30分ほどで確かめられます。カタログの比較表より、実際の一覧を1回印刷してみるほうが確実です。
導入したその日から使える|bstの一覧印刷プラグイン
ここからは、bstの一覧印刷プラグインを例に、実際の使い方を紹介します。上の5つのポイントを満たすことを前提に設計した製品です。
導入は3ステップ、面倒な設定は不要
- プラグインのZIPファイルをkintoneシステム管理の「プラグイン」から読み込む
- 印刷したいアプリの設定でプラグインを追加する
- 「アプリを更新」を押す
これだけで、一覧画面に「印刷」ボタンが表示されます。テンプレートの設計も、フィールドの対応付けも要りません。設定画面を一度も開かなくても、初期値のままで印刷できます。
設定画面は、「ダイアログを開いたときの初期値を、自社の使い方に合わせておきたい」ときに使うものです。たとえば、いつもA4縦で印刷するなら初期値をA4縦にしておく、といった調整ができます。
ボタンを押して、選んで、印刷するだけ
印刷ボタンを押すと、ダイアログが開きます。左側で用紙や列を選ぶと、右側のプレビューがその場で変わります。操作に迷うところはありません。下のデモで、列の選択とチェック欄の切り替えを試してみてください。
思いどおりのレイアウトにできる項目
ダイアログで選べる項目は次のとおりです。どれも選ぶだけで、プレビューにすぐ反映されます。
| 選べること | 内容 |
|---|---|
| 用紙と向き | A4・B5・A3、縦・横 |
| 余白・文字サイズ | 余白3種類、文字サイズ4種類 |
| 載せる列 | 一覧の列を、チェックでオン・オフ |
| 印刷する範囲 | 絞り込んだ全件、または表示中のページだけ |
| 紙に入れる情報 | タイトル、印刷日時、件数、ページ番号 |
| 表の見た目 | 罫線3種類、1行おきの色、連番、数値列の合計行 |
| チェック欄 | 右端に最大3列(□、または空白の記入欄) |
行が途中で切れないように、ページの区切りはプラグインが行の高さを測って決めます。列見出しは全ページに入り、ページ番号は「1 / 12」の形で印字されます。プレビューで見たとおりに印刷されるので、試し刷りは要りません。
よく使う形は、名前を付けて保存できる
一度整えたレイアウトは、「棚卸し用」「会議配布用」のように名前を付けて保存できます(12件まで)。次からは、保存した設定を選んで印刷するだけです。前回の指定も自動で記憶されるので、毎回同じ形で印刷する人は、ボタンを押してそのまま印刷できます。
こんな場面で使われます|棚卸し・会議・現場
一覧印刷がよく使われる場面を4つ紹介します(特定の導入企業の事例ではなく、想定される代表的な使い方です)。
- 棚卸し・現物の照合:備品や在庫の一覧にチェック欄を付けて印刷し、倉庫を歩きながら印を付けます。記入欄にすれば、実際の数量を書き込めます。
- 会議の配布資料:案件一覧を、文字を大きめ・合計行ありで印刷します。印刷日時が入るので、「いつ時点の数字か」で揉めません。
- 現場への持ち出し:訪問先や点検箇所のリストを、出発前に印刷します。電波の届かない場所でも、紙は確実に使えます。
- 社外への提出:社内向けのメモ列を外して、取引先に渡す一覧を作ります。列をチェックで外すだけなので、元の一覧を作り替える必要がありません。
いずれも、これまではCSVに書き出してExcelで整えていた作業です。1回10〜15分かかっていた作業が、ボタンを押して選ぶだけになります。
向いていないケースも、正直にお伝えします
一覧印刷プラグインは単機能の製品です。次のような目的には向いていません。
逆に言えば、「表形式の一覧を、PCから、きれいに印刷したい」という目的であれば、過不足なく応えられる製品です。
料金と無料試用
料金は年額¥19,800(税込・1ドメイン)です。同じkintoneドメインの中であれば、アプリの数やユーザーの数に制限はありません。通信が一切できない環境向けに、買い切りの永久ライセンス版もあります。
購入の前に、30日間の無料試用版で全機能を試せます。メールアドレスの登録も不要です。まずは、いつも印刷に苦労している一覧を1つ選んで、実際に印刷してみてください。製品ページでは、列の選択や用紙の切り替えを、ブラウザ上のデモで操作できます。
よくある質問
プラグインを入れたあと、設定をしないと使えませんか?
設定しなくても使えます。アプリに追加して更新すると、一覧画面に「印刷」ボタンが表示されます。初期値(A4横・タイトルと印刷日時とページ番号あり)のままですぐ印刷でき、用紙や列は印刷のたびにダイアログで変えられます。
どの一覧でも印刷できますか?
表形式の一覧に対応しています。いま表示している一覧の列・絞り込み・並び順が、そのまま印刷に反映されます。カレンダー形式とカスタマイズビューは対象外です。
何件まで印刷できますか?
既定で最大1,000件、設定で10,000件まで印刷できます。件数が多い場合は読み込みの進み具合が表示されます。実用上は、絞り込んでから印刷する運用をおすすめします。
請求書や見積書のような帳票は作れますか?
作れません。一覧印刷プラグインは「表示中の一覧を、そのままきれいに印刷する」ことに絞った製品です。1件ごとに自由なレイアウトで出力したい場合は、帳票専用の製品が向いています。
保存した印刷設定は、ほかの人も使えますか?
名前を付けて保存した設定は、保存した人のブラウザに記憶されます。全員に同じ形で使ってほしい場合は、管理者がプラグイン設定で初期値を決めておくと、全員のダイアログがその形で開きます。
業務データが外部に送信されませんか?
送信されません。印刷の処理はすべてブラウザの中で完結します。年額プランのライセンス確認で送信されるのは「kintoneドメイン名」だけで、レコードの内容は送られません。通信が一切できない環境向けに、完全オフラインの永久ライセンス版もあります。
無料で試せますか?
30日間の無料試用版があります。メールアドレスの登録も不要で、ZIPをダウンロードしてkintoneに読み込むだけで、製品版と同じ全機能を試せます。
まとめ:一覧を印刷したいだけなら、すぐ使える1本を
- 一覧をそのまま紙にしたいなら、選ぶのは帳票ではなく一覧印刷のプラグイン
- 選ぶ基準は初期設定なしで使える・列をその場で選べる・実寸プレビュー・正しいページ分割・データが外に出ないの5つ
- bstの一覧印刷プラグインは、アプリに追加するだけで印刷ボタンが使え、用紙も列もダイアログで選ぶだけ
- 棚卸しのチェック表、会議の配布資料、現場への持ち出しリストが、そのまま作れる
- 帳票の作成やカレンダー形式の印刷は対象外。迷ったら30日の試用で、いつもの一覧を印刷して確かめる
bstの一覧印刷プラグインは、導入したその日から使えます。テンプレートの設計は不要、用紙も列もボタンで選ぶだけ。実寸プレビュー、行を切らないページ分割、棚卸し用のチェック欄まで、30日間・登録不要で試せます。
一覧印刷プラグインを見る
関連記事: kintoneの一覧を印刷する方法3選|崩れる原因と解決策 / kintoneで部分一致検索ができない理由と3つの解決方法